Thursday, July 14, 2016

だいちゃん、2016 Boardman Niseko Classic を走る

2016 Boardman Niseko Classic (以下、ニセコクラシック)を走ってきました。
今年からUCIのレースとなったニセコクラシック、年代別の上位25%は世界大会への出場切符が与えられ、アマチュアの世界チャンピオンになれるチャンスを得ることができるそう。こんなぼくでも、アルカンシェルを纏うことが可能となる訳です。テンション上がりますよね。
今日のエントリーは、そのレポートです。

レース当日の朝、スタート地点近くは肌寒い霧雨でした。でも、前日確認した天気予報では、その後は降雨の予報ではなかったので、真夏の格好で出陣です。
一方、前日に行った試走にて、長ーい下り区間でかなりスピードが出てしまうことが分かったので、路面の状況にとてもナーバスになっていました。濡れていたり、雨が降ってたらどうしようと。そんなドキドキ感を同じ宇都宮から参加のチームWADAのアンディくんに伝えたら、「遠くから来てる我々にとって、こんな日は安全にケガ無く走って帰るのが一番ですっ!!」と言ってもらい、かなり楽になりました。よって、この日の作戦は、上りをガンガン攻めて、下りは安全にってことに決定。

スタート位置は年代別に並びます。ぼくのクラスは60人くらい、全体では300人くらいでの同時スタート。年齢の若い順から並んでるので、ぼくのスタート位置はほぼ最後尾。ここだと、スタート時に無理しても前には届きっこないので、気楽でした。また、ぐるっと見渡すと、みんなシュッとしてて速そうでしたが、上りなら負けないんじゃないか?って変な自信もありましたね(^^;)。
そして、6時50分、約2kmのパレード走行から、レーススタートです。公道でのレースですが、交通規制は片側のみ。それでも、スタート直後は、道幅いっぱいに広がってしまい大丈夫かなって思ったけど、壮観でした。リアルスタート後最初の上り。雨が目に見えるようになりました。しかし、これから向かうアンヌプリは、厚い雲の中。羊蹄山も全く見えません。天気予報はハズレのようです。先頭集団は見えますが(このコース長い直線の上りが多いです)、届かないので諦めて自分のペースで上ります。思っていたとおり、どんどん先行していた人たちをパスしていけました。やっぱ、今日は調子いい。上りきって下りへ。路面は、ビショビショです。おっかなびっくり下ってると、上りでパスした方々に、どんどん抜かれてしまいます。みんな速い。カーブを曲がり切れず、茂みに突っ込んでる人もいます・・・。下りきると、小さな上り下りの連続区間。スプリントポイントも設定されてたりしましたが、ぼくには全く関係ないので、単独で通過。そして、この日一番の上り、パノラマライン(たぶん、アンヌプリとチセヌプリの間を上る道)へ突入したました。10km以上続く上り坂区間。前日の試走ではアウターギアのまま上れてしまったので、同じようにゴシゴシ踏んでいきます。下りで抜き返された方々を、面白いようにパスできます。これは気持ちいい。雨が激しくなってきたけれど、お構いなしにどんどん引き連れて(るつもりで)、KOMへ。でも、実際は頂上じゃなくてもう少し上って長ーい下りへ。立哨の方に、「トップから14分遅れ!」と教えてもらいました。「まだその程度?割といけてる?」と思いつつ後ろを見ると、ほとんどいませんでした。置いて来ちゃったらしいです。それでも、付いてきてくれた人に、「上りで貸し作ったから下りで置いていかないで」と告げて、下りへ。が、あっという間に一人にされちゃいました。とほほ。その後も、置き去りにしたはずの人たちにガンガン抜かれて・・・。みんなすごいですね。

この長ーい下りは、過酷でした。道路は川のよう、雨脚も強く、顔に当たって痛いほど。気温も下がって、寒くて震え出しました。呼吸も変になってきて、「俺の命、危ないんじゃない?」って思うほど(^^;)。でも、そんな中、ずぶ濡れになっても頑張って立哨してくださってる方々を見たら、レースを止める訳にはいきませんでした。なんとか下りきって、上り返し。そこで、一回ペダルを回したら、両足の膝の上が攣ってしまいました。これからってときにマジかよ、まだレースは半分以上残っているのに・・・。

一回攣ってしまうと、正常には戻りません。ストレッチしても補給食摂っても、違う場所が攣るだけでした。そんなこと分かってるんだけど・・・。だましまし進むしかないと諦め、グルペット的な集団が来るのをノロノロと待ちます。そこへ、6人くらいの小集団がやってきて、どうにか飛び乗ることができました。脚が痛くてどうしようもなかったけど、今だけ我慢と思って食らいつき、脚をクルクル回してローテーションに加わります。途中給水ポイントがありましたが、もらう余裕も無く通過。前走者が跳ね上げる水、自分の鼻水によだれ、脚の痛み、もう何が何だか訳も分からない状態で、泣きそうになりながらもレースは進行。すると、日本海が見えました。「晴れてたら、キレイなんだろうな。こんなはずじゃなかったのに・・・。」と思いつつ、尻別川河口に架かる橋をぼくが先頭で折り返し山へ向かい始めたところで、両脚膝上のあらゆる筋肉が痙攣。ギアを軽くして堪えましたが、万事休す。残念ながら、程なくその集団から降り、足切りにならないペースでの走行を余儀なくされました・・・。
なので、ぼくのニセコクラシック、ロードレースって意味では、だいたい80kmくらいでおしまいでした。泣きたかったけど、仕方ない。前半の上り坂で調子に乗って飛ばしたのと、寒さ対策を怠ったのが原因かな。反省です。

その後も、長い上り区間があるなど、えげつないコース設定に閉口したものの、給水ポイントでロゴ入りボトルを受け取ったりとイベントを楽しみつつ、ぼくと同様に遅れてしまった方々と励まし合いながら、最後の135km地点の関門を規定時刻の15分前に通過して、足切りは免れました。

そして、いよいよゴール。ジャージのファスナーをしっかり上げてフィニッシュラインを通過しました。ぼくのゴールシーンをようこちゃんが見逃すという「オチ」も付きましたが、初めてのニセコクラシックを存分に楽しむことができました。



Result
140km OPEN Men 217/294 Time 5:00:14.53 Behind 1:03:53.63

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